「知って安心」介護に関する基礎知識

高齢化が進む社会の中、「介護」はある日突然身近な存在になります。「自分はまだ関係ない」と考えるのではなく、介護について基本的なことを知っておけば、もしもの備えになります。
ここでは、各種高齢者向け施設・住宅の違いや、入居前に知っておきたいお金のことなど、専門家監修のもとジャンルごとに分かりやすくまとめています。

お役立ち情報

老老介護とは?在宅介護でおきる問題とは

老老介護とは?

「老々介護(ろうろうかいご)」とは、高齢者が高齢者を介護する状況を指します。

例えば、85歳の親を65歳の子どもが介護をするような状態を指します。

同居の在宅介護世帯のうち、63.5%が老老介護であることが発表されました。(2023年:厚生労働省国民生活基礎調査)

調査以来はじめて6割を超えており、高齢者社会がどんどん拡大していることが分かります。

また、75歳以上の方が75歳以上の方を介護していることを「超老老介護」と言い、その割合は35.7%となりました。

老老介護の問題点

体力的・精神的な負担で共倒れの危険性がある

高齢者自身が介護することは、肉体的・精神的な負担が大きくなります。

例えば、認知症を患っている家族の世話や、身体的なケアが必要な場合は、介護で体を支えたり、暴力を抑える場面などがでてきます。

そして体力とともにストレスに対処する能力も低下しやすく、介護のプレッシャーや孤立感、疲れが重なり、鬱や不安を引き起こすことがあります。

そうなると介護と自分自身の生活を両立させることが難しく、介護疲れと精神的な問題が同時に起こります。

経済的負担

退職後の年金生活者が多いため、介護にかかる費用が家計に大きな負担を与えることがあります。訪問介護サービスや介護施設の費用は高額で、特に長期的な介護が必要な場合、経済的な困窮に陥る可能性があります。

認認介護になる恐れが高まる

「認認介護」とは、認知症の方を介護する方も認知症となってしまう状態です。老老介護の状態は、いつでも認認介護になる恐れがあります。

2025年には、65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症になると言われています。

老老介護で共倒れにならないために

在宅介護の介護保険サービスを活用する

訪問介護や訪問看護、ショートステイを積極的に活用することで、体を休めたりひとりの時間をつくることが重要です。また在宅介護は夜間も対応が必要ですので、夜間の訪問介護などを利用することによって十分な睡眠をとることも大切です。

介護保険サービスを利用するには、まずはケアマネジャーに相談してケアプランを組みましょう。

老人ホームへの入居を検討する

老老介護は、介護をしている側、介護を受けている側にとっても危険な場面が多いため、施設への入居を前向きに検討しましょう。

老老介護の場合は、親子で入居できる施設もあります。

施設は満員の場合もあるため、即日入居ができない場合もあり、早期に施設探しをはじめることが重要です。

岡山県内で老人ホームを探す場合は、岡山県有料老人ホーム相談センターへご相談ください。

相談から施設探し、入居まで完全無料でサポートいたします。

介護中は施設探しにもなかなか時間をとれないため、老人ホーム紹介サービスを積極的にご利用ください。

相談のみでも可能ですので、一度お気軽にご相談ください。


監修者:山本晃

2015年8月入社。株式会社タイオン365立ち上げメンバー。 老人ホーム相談事業の相談員として4年間勤務。計820名のお客様をご案内させていただきました。その後、2020年8月から介護保険事業へ参入。デイサービスを3施設、2021年9月に福祉用具貸与販売事業を開設。その他に介護施設コンサルをさせていただいており、集客や運営のお手伝いをさせていただいています。

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